BMW 5シリーズ(F10)ヘッドライトの曇り修理

今回ご紹介するのがBMW5シリーズのヘッドライト結露の防水処理作業です。 

BMW 5シリーズ(F10後期) 左ヘッドライト アダプティブヘッドライト付車

左側のヘッドライトレンズの結露でご入庫いただきました。警告灯はなし。

前期型では数年前からヘッドライトが結露し、ヘッドライトユニットがイカれてしまうといった症状が多発しております。

いよいよ後期モデルにもヘッドライトのくもりが登場しましたね。ユニットが壊れる前に早めに対策を打っておきましょう。

それにしても、後期型になって改良はしていないのでしょうか?

構造上限界があるのでしょうか?

日本の環境上、しかたないのか?

ネットを見てみると、なぜかほとんどの車が左側が曇るという不思議な現象が起きています。

なぜ左側が多いのか、まだ解明されておりません。(ネットでは情報がまだ出ていません)

多分ですが、ヘッドライト上部に水が流れる仕組みになっていて、

そこから水や湿気等がレンズ内に侵入して、こういった結露が生じているのではないかと思われます。

ネット情報では他の車種(1シリーズ等)でもほとんど左側が結露しており、

ラジエターのサブタンクが近くにあって、温度が高いからなのか??

ラジエターホースがヘッドライト裏すぐそばを通っていて温度が高いからなのか??

なぜ左側が結露するのか本当に謎です。

ヘッドライトを外すために、フロントバンパーを外します。

バンパーがない状態でもBMWだとわかります。

ヘッドライト単体。

前日の夕方に入庫した時点でかなりの結露がありましたので、勤務が終わるまでにヘッドライトを単体にして

一晩の間にショールーム内の暖房を利用して乾燥させました。

朝来た時点でだいぶ結露が取れていたので、乾かす時間の短縮になりました。

残りの水滴はドライヤーで乾かし、きれいに乾燥させたら、コーキング作業に移ります。

コーキング剤は少しでも隙間があったりするとレンズ内に入っちゃうので、2週仕上げで入念に塗り込みました。

いい感じの盛り具合です。

右側も同じ要領で2週ぐるっとコーキングを塗り込みました。

あと、ネット情報ですが、このコネクター部分にも水が浸入して結露が生じるとのことでしたので、

コネクターのふたをカパッと開けてコーキング剤をぶちこみました。

ヘッドライトコネクター

私が見たネット情報ではブチルゴムをかましてうんとかぬんとか言っておりましたが、そのやり方正直不安だったので、

水を侵入させないためにも無難にコーキングをぶち込みました。これが合理でしょう。たぶんね。

この時点では現在進行形のため、結露が改善されるかどうかは、まだ分かりません。

経過観察になります。良い結果を願うのみ。

ヘッドライトモジュール

念のためユニット内部を確認。

見て何か分かるわけでもないが、せっかくライトばらしたので、

水滴がついていないか、サビがないか確認。

問題ないでしょうという判断。

はい、えー、いったんヘッドライトを付けた状態でシャワーテストします。

2月12日時点で問題なし!

明日は定休日。 今日はちょうど雨が降っているので、外に出して様子を見てみようと思います。

定休日明け。朝来たときは問題なし。

再度シャワーテスト実施。

日曜日までお預けさせていただき、引き続き経過観察したいと思います。